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ランチア誕生１００周年の今年、ランチア・クラブ・ジャパン恒例のランチア・ランチ２００６が大磯ロングビーチ駐車場
にて行われました。今回のイベントの目玉は、１９８８・１９８９年ランチア・デルタによりＷＲＣチャンピオンを獲得した ’ミキ・ビアジオン’をゲストに招いたことです。事前から告知されていたので土曜日から参加し、前夜祭でのトーク ショーやサイン会、そして日曜日はビアジオンによるワークス・マシーンのデモランなど、非常に楽しい２日間を満喫 しました。 会場にはミキ・ビアジオンと一緒にランチアのチューナーとして有名なヴォルタ・レーシングのボス、ジュゼッペ・ヴォ ルタ氏も来場し、ランチアに関することや当時のＷＲＣの裏話などを披露してくれました。写真のレーシング・スーツ は１９８８年サファリ・ラリー（もちろんビアジオンが優勝）で着用したもので、今回のイベント後、ランチア・クラブ・ジャ パンに寄贈されました。 思いのほか年齢が若い（まだ４８歳だそうです！）ことと以外と小柄だったことが印象的でした。 |
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会場では終始にこやかにサインや写真撮影に応じてく
れました。今回のイベントにあわせて、ビアジオンのドライ ブしたマシーンのモデルにサインをもらおうと企てていまし たが、私が作っているグループ２／４時代のビアジオンは オペルで下積みを積んでいたことから、’ランチア’ではな くオペル・カデット＆アスコナを持参しました。 そして台座に固定したモデルの説明をし、画像のように アルミ製プレートにサインをもらいましたが、モデルを見た とたんにビアシオンが’素晴らしい！、懐かしい！’と連発 （もちろんイタリア語ですが・・・）してくれ、非常に感激し ました。自分で作ったキットにドライバー本人のサインをも らえるなんて、本当に嬉しいですね！ |
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今回のイベントは’ビアジオン効果’もあって、非常に盛り上がりました。参加台数は２００台以上に達し、会場はま
さにランチアに埋め尽くされました。 そんな中で特に目を引いたのは、１９７５年ベルナール・ダルニッシュがドライブし、ツールド・コルスを制した赤いス トラトスです。数年間かけて本国イタリアでレストアしたマシーンが今回お披露目されたのですが、その美しさには感 動しました。このマシーンはフランスのランチア・ディーラーであるシャルドネ・チームのもので、１９７５年のツールド・ フランスで実戦デビュー後、前述のツールド・コルスで優勝を飾り、翌年は黒く塗り替えられてブルーノ・サビーがフラ ンス選手権を中心に参戦、翌１９７７年は赤・白・ピンクのアセプトジル・カラーに塗り替えられて女性クルーによりモ ンテカルロ・ラリーに参戦するなど、ランチア・コルセではなくフランスのサテライト・チームで長く活躍したものだそうで す。オーナーの方には、ＦＲＰ製のボディの塗装を剥いでいったら最初のこのカラーが出てきたという興味深い話を伺 いました。ちなみにボンネットやリア・カウルなどのボディ・パーツについては、ホモロゲーションを受けて刻印がある ため交換ができないことから、イベント毎にスポイラーを追加したりフェンダーを広げたりしていたそうです。なお、この マシーンは１９７７年のモンテカルロでクラッシュし、フロントをかなり破損しているそうですが、完璧に修理してあった ということです。 外観のほか、フル・オープンの状態で室内やエンジン部などたくさん写真を撮らせていただいたので、模型製作の 資料に役立てたいと思います。ストックにレーシング４３のメタル・キットがあったなあ・・・ |
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心配されていた天候も朝のうちを除いて好天に恵まれ、日曜日は予定とおりビアシオンによるワークス・カーのデモ
ランを中心としたイベントが開催されました。上記のストラトスのほか、ＭＡＲＴＩＮＩ＆ＴＯＴＩＰカラーの０３７、Ｓ４、そし てグループＮ＆ワークス・デルタをビアシオンが全開走行し、次元の違う走りで我々の眼を存分に楽しませてくれまし た。久しぶりのワークス・マシーンのドライブをビアシオン自身も楽しんでいたようで、とにかく盛り上がりました。もっ ともデモランの様子はビデオで撮影したので、残念ながら画像を掲載することができませんが・・・ そんな訳で、ランチア１００周年記念のランチア・ランチ２００６、大変心に残るイベントでした。ビアシオンの招致をは じめとして、イベントの企画・運営をされたスタッフの方々には本当に感謝いたします。こういったイベントに参加する とランチア・オーナーで良かったとつくづく思います・・・っと言いたいところですが、実はデルタ、もう手元にないんで す。オーナーでなくなったことを本当に後悔した１日でした・・・。 |
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