ＷＡＬＴＥＲ　ＲＯＨＲＬ　ＤＩＡＲＹ TITLE：Walter　Rohrl　Diary PUBLISHER：Verlag WRIGHTER：Reinhard　Klein YEAR：2004 LANGUAGE：English PAGE：255page PRICE：\11,000 １９７０年代から８０年代にかけて、オペル・フィアット・ラン チア・アウディのワークス・ドライバーとして活躍し、ＷＲＣ で通算１４勝、ドライバーズ・タイトルを２回獲得したワルタ ー・ロールの伝記が発刊されました。　　　　　　　　　　　　 　著者は’ＲＡＬＬＹ　ＣＡＲＳ’や’ＳＡＦＡＲＩ　ＲＡＬＬＹ’でお 馴染みのレイナード・クレイン。４００枚を越す写真とロー ル本人の回想録やＭ・アレン、Ｓ・ブロンクビスト、Ｍ・ムー トン、Ｇ・ピアンタなどの当時のクルーやチーム・メイトの回 想が年代順に収められています。　　　　　　　　　　　　　　 　ＷＲＣ黎明期から狂乱のグループＢ時代までトップ・マ シーンを操り、その後はＤＴＭやＩＭＳＡ等のツーリングカ ー・レースでも活躍し、現在もポルシェのロードカー開発を 担っている生粋のドライバーであるＷ・ロール。どんな車 でも極限までパワーを搾り出し、数々の勝利を挙げたロー ルは、この時代最速のドライバーと言っても過言ではあり ません。特にオーバー５００ｐｓのグループＢモンスター・マ シーンを本当に乗りこなしていたのは、ロールと亡くなった トイボネンだけではなかったでしょうか。　　　　　　　　　　　 　 　４３模型界においてもロールのドライブしたマシーンは、 マイナーなものを含めて多数製品化されており、その内の いくつかをストックしているため、製作の資料として本書を 購入した次第ですが、収録されている写真は期待通りの 内容でした。１３１アバルトのマイナー仕様や１９７９年ジ ーロ・ディイタリアでのワン・シーン、そしてワークス浪人時 代のポルシェ９２４ＧＴＳなどの貴重なカラー写真が多くて 眺めているだけでも楽しく、またラリーに纏わるロール本 人等のエピソードも、読み応えのある内容です。ＷＲＣの 変遷を知る資料としても参考になる素晴らしい本だと思い ます。最近はこのような集大成本の発刊が多くて嬉しい 限りです。散財も著しいのですが・・・　　　　　　　　　　　　 　そんな訳で模型の方は当分’Ｗ・ロール特集’でいきた いと考えています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 ＢＯＯＫＳ ＴＯＰ ／ ＭＥＮＵ