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いきなりですが、２００７年１２月にシトロエンＣ４を買ってしまいました。グレードは２ドア・クーペの２．０ＶＴＳをベー
スとしたセバスチャン・ローブのＷＲＣドライバーズ・タイトル獲得記念モデルである”Ｃ４ ｂｙ ＬＯＥＢ”です。 実はデルタを２年前に潰してしまい謹慎の身となり、嫁さんのご意向により２０６もセミ・オートマの１００７に買い替 え、実車生活ではＷＲＣからすっかり遠ざかった穏やかな日々を過ごしておりました。所有していた頃は常にメンテ ナンスに気を使い（”故障に怯え”とも言う）、夏の暑さには辟易としていたデルタでしたが、失ってしまうと寂しくて仕 方が無く、潰した原因が１００％自分にあったこともあり、次の車を考える気持ちと環境（”嫁さんの許し”とも言う）に なかなかなれませんでした。 ところが、１０月末に開催された東京モーターショーに私より一足先に嫁さんが息子と行った際、シトロエン・ブース に展示されていたこのＣ４ ｂｙ ＬＯＥＢに一目ぼれしてしまい、私に買えと言うのです。その週末に私もモーターショ ーで現車を見て、翌週にはディーラーに行って契約してしまいました。 Ｃ４自体はデビュー時からデザインに惹かれて気になっており、ＷＲＣでの活躍を期待していたんですが、現行の レギュレーションではＷＲカーに直結するようなホット・モデルは期待できないため、まさか購入するとは思ってもい ませんでした。特にＣ４の市販車は、輸入当初はＭＴ仕様すら無くてラグジュアリー指向が強く、ＷＲＣのイメージと はかけ離れた雰囲気であり、正直なところがっかりしていました。この限定車もＭＴ仕様とはいえ、基本的に一般の Ｃ４と変わらないんですが、一般仕様にはないシトロエン・スポールのソリッドなレッドのボディー・カラーと何より国内 限定３２台！（微妙な台数ですが・・・）という謳い文句に刺さってしまいました。 |
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専用ボディーカラー以外にはサイドミラー脇とリアゲートに”Ｃ４ ｂｙ ＬＯＥＢ”なるちょっと恥ずかしいロゴが貼られ
ているのとリア・スポイラーがボディーと同色なのが一般仕様との違いです。また、ホイールはセンターキャップにシト ロエンのロゴをあしらった１７インチの専用アルミ・ホイールが付いてます。これは結構雰囲気が良く、気に入ってい るところです。動力性能については一般仕様のＶＴＳと何ら変わらず、２リッター１８０馬力のＮＡエンジンが搭載され た”ごく普通の”ＦＦ車です。 |
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内装についてはダブル・シェブロンをあしらった専用デ
ザインのシートとアルミ製のシフト・ノブやペダル類が変 更点で全体的に質感良く仕上がっています。 ステアリング廻りは左の画像のとおり、スピード・メータ ーはセンターにデジタルで表示され、レブカウンターはス テアリング上部にインジケーターで表示されます。またス テアリング中央にはオーディオのスイッチやらクルーズ・ コントローラーやら様々なスイッチが付いており、取り扱い 説明書を見ないと使い方がさっぱりわかりません。そして 何より変わっているのは、このステアリング中央部が固 定されていることで、慣れないとステアリングをどこまで 切ったのかわからなくなります・・・ このあたりは、正にシトロエン流で楽しい一面でもあり ます。 |
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この限定仕様の一番のおまけは、サイン付バイザーです。これはローブ＆エレナが１０月のラリー・ジャパンで来日
した際、３２台分サインしていったものだそうです。ちなみに２００４年ラリー・ジャパンでローブにもらったサインと比較 したところ、同じ書体だったのでちょっと安心しました・・・あと、限定車ということでシリアル・ナンバーがサイドミラー 脇に刻印されていて、私のはＮｏ．１９だそうです。ところで３２台全部売れたんでしょうか？？？ 以上のようにＷＲＣで活躍するマシーンのベース車とはいえ、はっきり言って”何ちゃってＷＲＣ仕様”です。納車後 ５００Ｋｍ程度乗りましたが、動力性能は充分あるものの乗り味はまったく普通の車で、加速感や挙動にドラマは無 く、遮音性が高いため車内は非常に静かで快適そのものです。ＷＲＣのホモロゲーション・モデルであったデルタと はまったく別物であり、本音のところちょっと寂しい気がします。もっとも現行のレギュレーションにおいて、ヨーロッパ 車にそれを求めるのは不可能でしょうし、目を三角にして飛ばす年齢でもないので、ＷＲＣの雰囲気を味わうには、 こういった仕様がちょうど良いのかもしれませんね。 ２００７年ＷＲＣもローブが４年連続ドライバーズ・タイトルを獲得し、Ｃ４はデビュー・イヤーを制しました。今後もしば らくはローブ＆Ｃ４のコンビがＷＲＣを席巻すると思われますので、Ｃ４がデルタのような伝説となることを大いに期待 しています。２００８年のラリー・ジャパンは是非見に行かないと・・・ |
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