１９８２　ＳＡＦＡＲＩ　ＲＡＬＬＹ　Ｎｏ．１ ＮＩＳＳＡＮ　ＶＩＯＬＥＴ　ＧＴ　Gr．４ 1982　SAFARI　RALLY　No．１ driver／co-driver：S.Mehta／M.Doughty team：D.T.DOBIE 　　　　sponsor：MARLBORO result：WINNER base kit：MINI　RACING　444 decal： scale：1／43　material：REZIN 　１９８２年のＷＲＣサファリ・ラリーにおいて、シェカ・メッタのドライブにより前人未到のサファリ４連覇を達成したバイ オレットＧＴ（ＰＡ１０）です。この年の日産は、翌１９８３年からのグループＢ施行を念頭に置き、ワークス・マシーンを バイオレットＧＴＳ【日本車名：シルビア（Ｓ１１０）】に変更し、その活動も大幅に縮小していました。　　　　　　　　　　 　このサファリ・ラリーにおいてもバイオレットＧＴＳが用意され、ティモ・サロネン、マイク・カークランド、トニー・ポンド の３名がドライブしましたが、サファリ４連覇を目指すエース・ドライバーのシェカ・メッタは、実績のあるＰＡ１０バイオ レットＧＴをリビルトして出場しました。なお、日産チームからはブルーバード・ターボ（９１０）も参戦しています。　　　 　この年のサファリ・ラリーには、日産のほかオペルがアスコナ４００で、そして日本勢の富士重工がスバル・レオー ネ４ＷＤでワークス・チームとして参戦しました。オペル勢はワルター・ロールと昨年のゴール後のトラブルで日産を 離れたラウノ・アルトーネンがエントリーし、ラリー序盤から日産勢との激しいバトルを繰り広げました。トップ争いは、 Ｓ・メッタとＲ・アルトーネンとの因縁対決となり、それをＷ・ロールやＭ・カークランド、Ｔ・ポンドが追う展開となりまし たが、ラリー終盤にアルトーネンがエンジン・トラブルでリタイアするとメッタがそのまま逃げ切って見事優勝を飾りま した。２位にはオペルのロールが、３位・４位にはカークランドとポンドのバイオレットＧＴＳが入賞しています。　　　　 　なお、メッタのマシーンは日産のワークス・マシーンで初めて全面スポンサー・カラーを纏っていますが、この件につ いて日産側の了承を取っておらず、その後のメッタの処遇に少なからず影響を与えたそうです。　　　　　　　　　　　　 　モデルはミニ・レーシングのレジン・キットを組んだものです。ＰＡ１０バイオレットは、実車の活躍のわりにその地味 な印象が災いしてかキットにはまったく恵まれず、１／４３でもこれが手に入る唯一のキットです。　　　　　　　　　　　 　製作にあたっては、ボディの一部修正とウイング・ランプやランニング・ボードなどのサファリ車特有パーツの追加・ 加工等を施しました。ミニ・レーシングのメーカー完成品より少しはマシかな、と自負しております。　　　　　　　　　　 　因みにリアの塗り分けについては、資料を見落としたためマルボロ・レッドで塗りつぶしてしまっていましたが、製 作後１０年以上経ってようやくホワイト・デカールで修正しました。 ＶＩＯＬＥＴ ＰＡ１０ ＴＯＰ ／ ＧＡＬＬＥＲＹ ＴＯＰ ／ ＳＡＦＡＲＩ　ＲＡＬＬＹ