1977 MONTACARLO RALLY No.4
FIAT 131 ABARTH Gr.4
1977 MONTECARLO RALLY No.4
driver/co-driver:M.Aren/I.Kivimaki
team:FIAT    sponsor:OLIO FIAT
result:RETIRED
base kit:STARTER FIA3
decal:ARENA ARE18
scale:1/43 material:REZIN
 1977年WRCモンテカルロ・ラリーに出場したフィアット・ワークス・チームの131アバルトです。フィアットは前年の
モロッコ・ラリーにおいて131アバルトをWRCにデビューさせ、8月の1000湖ラリーで初勝利をあげましたが、翌シ
ーズンはWRC制覇を目標として初戦モンテカルロには3台のワークス・マシーンを参戦させました。          
 カーNo.4のドライバーは期待の若手M・アレンで、残りの2台はM・ベリーニとF・バッチェリに託され、打倒ストラト
スを目指しましたが、アレンは電気系統のトラブル、ベリーニはアクシデント、そしてバッチェリはドライブ・シャフト破損
に見舞われてワークス勢は3台共、リタイアしてしまいました。                                
 ラリーの結果はS・ムナーリのストラトスがモンテカルロ3連覇を達成し、フィアットはワークス勢が全滅したものの、
フィアット・フランス・チームのJ・C・アンドリューが2位に入賞し、メイクス・ポイントを獲得しました。           
 モデルはスターターのレジン・キットにアレナのデカールを貼ったものです。元来フィアット・フランスの1978年ツー
ルド・フランス仕様のキットだったのですが、デカールをレーシング43に流用してしまったため、キットだけ残っていま
した。しかしながら、この131アバルトはボディフォルムが良く、デカール取りで潰してしまうには惜しいキットだったの
で、手持ちのアレナ製1977年モンテカルロのデカールを貼って製作した次第です。                   
 ところでレジン・キットの定番であるスターターですが、実は今回初めて作りました。このメーカーから出ていた車種
のほとんどがレーシング43など他社でも製品化されているため、’腕の差’が出るスターターにはあえて手を出さな
かったのが今まで作らなかった理由ですが、実際に組んでみるとやはり手強かったです。                
 製作にあたっては、フロント・グリルを前期型の小型ヘッドライト4灯に改めてアレナのエッチング・パーツに置き換
え、テール・ライトやキャッチ・ピンはモールドを削ってレーシング43のパーツに交換し、室内には洋白線でロールケー
ジを組み、Zモデル製のシート・ベルトを追加するなど、ディテール・アップを施しましたが、経年によってレジンが収縮
していたためかシャーシとボディの納まりやクリア・パーツの合いがかなり悪く、基本的な組み立てに苦労しました。
なんとか完成に漕ぎ着けましたが、出来上がってアレナやレーシング43と並べると、全体の佇まいはこのスターター
製が一番実車に近い気がします。
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