１９７２　ＥＬＢＡ　ＲＡＬＬＹ　Ｎｏ．９７
FIAT　128　BERLINA　1100　Gr.2
1972　ELBA　RALLY　No.97
driver／co-driver：M.Avenoso／P.Dinuzio
team：SCUDERIA PALME　　sponsor：
result：
base kit：ARENA　ARK403
decal：
scale：1／43　material：REZIN
　１９７２年のイタリア・ラリー選手権、エルバ・ラリーに参戦したフィアット１２８です。１１１６ｃｃのエンジンを搭載した
モデルで、グループ２仕様はノーマルの５５ｐｓに対し、ウェーバー製ツイン・チョーク装着等により８０ｐｓ程度にチュー
ンされていたようです。このラリーでは、フィアット・ワークスが最新の１３００スポルト・クーペを投入したのに対し、プラ
イベーターは従来の２Ｄセダンをチューンしたマシーンが中心でした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　１９６０年代後半から１９７０年代にかけては、モータースポーツ全般の人気が高まり、各メーカーもレースやラリー
参戦のホモロゲーション取得を目指したスポーツ・モデルの開発に積極的でした。フィアットもこの流れに従い、自社
において１２４スパイダーや１２８をベースにラリー用モデルの開発を進めました。１２８については１９６９年のデビュ
ー直後から国内ラリーを中心に参戦し、小型軽量であること、４輪独立懸架によりハンドリングが良いことなどから、
プライベーターにも数多く用いられ、若手ドライバーの育成等に大いに貢献しました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　モデルはアレナのレジン・キットを組んだものです。アレナからは様々な仕様の１２８ベルリーナが製品化されてい
ますが、日本では馴染みの無いこのような地味な車種のキットが充実しているのは、本国における人気の高さを反
映してのことと思われます。キットの内容はアレナのスタンダードで、あまり材質の良くないレジンのボディ＆シャー
シ、合いの悪い外貼りウインドウなど、相変らずのアレナ・クオリティで素組みでも手間がかかりました。　　　　　　　
　製作にあたっては、サイド・マーカーなど一部のライトを透明レジンに置き換え、マフラー先端をメッキ・パイプに交換
しています。作り難いキットではありますが、完成するとなかなかプロポーションが良く、お気に入りの１台です。他の
仕様のキットが欲しくなってしまいましたが、正にアレナ中毒ですね・・・
ＦＩＡＴ　１２８　ＴＯＰ ／ ＧＡＬＬＥＲＹ　ＴＯＰ