1975 GIRAGLIA No.7
PEUGEOT 304S BERLINA Gr.2
1975 GIRAGLIA RALLY No.7
driver/co-driver:M.Hoepfner/D.Delaunay
team:                         sponsor:ASEPTOGYL
result:
base kit:PROVENCE MOULAGE K1549
decal:
scale:1/43 material:REZIN
 1975年のフランス・ラリー選手権に出場した304Sのグループ2仕様です。304Sは304のスポーティ・バージョ
ンとして登場しましたが、当時のプジョーはモータースポーツに積極的でなく、ワークス活動も行われなかったことか
ら、プライベーターの手により国内ラリーなどを中心に活躍しました。赤/白/ピンクのアセプトジル・カラーを纏ったこ
のマシーンもそんな中の1台ですが、チューン度の高いグループ2仕様であり、大きく張り出したオーバーフェンダー
が魅力的なマシーンです。なお、このマシーンは現在でも保存(保管?)されているようです。             
 デンタル・メーカーであるアセプトジルのレーシング・チームは当時、女性クルーによるラリー参戦をサポートしており
この304Sを駆ったヘフナー/デラネイ組やダクレモント/ガリ組などを擁し、1977年にはランチア・ストラトスによ
るモンテカルロ・ラリー出場を果たしています。                                         
 モデルはプロバンス・ムラージュのレジン・キットを組んだものです。こんな地味なマシーンまでキット化されているこ
とに、本当に驚いてしまいます。キット自体はプロバンス末期に発売されたものですが、キットの構成からすると大昔
(白箱時代?)に製品化されていた市販車仕様のバージョン変えではないかと思われます。              
 キットの内容は、プロバンス定番の部品点数が少ない所謂”立体塗り絵”です。ボディ・フォルムは実車のイメージ
を非常に良く捉えており、モールドもシャープであることから、製作にあたってはディテール・アップを中心に手を入れ
てみました。まず、外観の特徴である後付のオーバーフェンダーは、取付ビスをインセクトピン(0番)に置き換えてい
ます。また、キットのヘッド・ライトは、ウインカーと一体の透明プラスチックで実感に乏しかったことから、ヘッド・ライト
の部分はモデラーズのライト・セットを削ったものとし、キャッチ・ピンやキル・スイッチ、ドア・ノブのボタンなどはキット
のモールドを削り取り、エッチング・パーツ等に置き換えました。室内については、ロール・ゲージとシート・ベルトを追
加しています。なお、ピンクと赤の部分はデカールを貼るように指定されていましたが、うまく馴染みそうになかったの
で、塗り分けました。                                                        
 こういったマイナー車を完成させる度に書いていることですが、インジェクション・キットやミニカーでは絶対に製品化
されないマシーンを作れるのは、本当に1/43の醍醐味ですね。
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