１９７４　ＲＡＣ　ＲＡＬＬＹ　Ｎｏ．２０
ＤＡＴＳＵＮ　ＶＩＯＬＥＴ　710 Gr．２
1974　RAC　RALLY　No．20
driver／co-driver：C.Sclater／M.Holmes
team：DATSUN DEALERS　　　　sponsor：
result：９ｔｈ
base kit：MINI　RACING　331
decal：
scale：1／43　material：REZIN
　１９７４年のＷＲＣ　ＲＡＣラリーに出場した７１０型バイオレットです。日産ワークスは、２４０ＺやブルーバードＵ
（６１０型）の後継車として、初代バイオレット（７１０型）をベースにラリー・マシーンの開発を行い、１９７４年の
１０００湖ラリーでＷＲＣデビューを果たし、２戦目としてこのＲＡＣラリーに３台のマシーンが出場しました。
　なお、当時はオイル・ショックの影響により、メーカーによるワークス活動は休止を余儀なくされており、この３台
はディーラー・チームからの参戦となりました。３台のマシーンは、１台（Ｎｏ．１３）がエース・ドライバーのハリー・
カルストロームに託され、残りの２台は地元英国人クルーがドライブし、３台共完走を果たしています。ちなみに
Ｎｏ．２０のナビゲーターは、著名なモータージャーナリストであるマーティン・ホームズでした。
　モデルはミニ・レーシングのレジン・キットを組んだものです。ミニ・レーシングはフランスのメーカーにも関わら
ず、様々な国産ラリーマシーンを製品化しており、この７１０型バイオレットも数種類発売されています。キットの
構成はミニ・レーシング定番の部品数が少ないシンプルな内容で、エッチング・パーツはワイパーのみという非常
にあっさりしたキットです。ボディ・フォルムについては多少腰高な印象を受けますが、実車の特徴を良く捉えてい
ると思います。
　製作にあたっては、いつもの通りライト類の置き換えやキャッチピン等の別パーツ化、シートベルトの追加などを
施しています。また、リア・ランプについてはデカール表現ではなく、ボディから型取りして透明レジンに置き換え
ました。
　名車揃いの日産ラリーマシーンの中では、独特のスタイルや実績の少なさからまったく人気の無い７１０型バイ
オレットですが、完成させてみると結構存在感があり、気に入っています。
ＶＩＯＬＥＴ ７１０　ＴＯＰ ／ ＧＡＬＬＥＲＹ ＴＯＰ
／ ＲＡＣ　ＲＡＬＬＹ　ＴＯＰ