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FORD ESCORT MkⅡ RS1800 Gr．4 1976 MONTECARLO RALLY No．11 |
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driver／co-driver：R.Clark／J.Porter team：FORD sponsor： result：５ｔｈ base kit：TRON P179 decal： scale：1／43 material：REZIN |
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１９７６年のＷＲＣモンテカルロ・ラリーに出場したフォード・エスコート（ＭｋⅡ）です。１９７５年にフルモデルチェ ンジした２代目エスコートには、初代のＲＳ１６００と同様にホモロゲーション・モデルとしてＲＳ１８００が用意され ました。 フォード・ワークスは、このＲＳ１８００によるＷＲＣへの本格参戦を計画し、１９７５年シーズンは英国ラリー選手 権に参戦してマシーンの開発を進めました。先代のＲＳ１６００でもＷＲＣには出場していましたが、メジャーイベ ントに限定したスポット参戦で、中でもターマック・ラリーの実績はほとんど無かったことから、ボアハムのファクト リーにおいてＲＳ１８００のターマック仕様が２台製作されました。 ２台のスペシャル・マシーンは、サスペンションやダンパーを専用設計とし、ワイド・タイヤが装着できるようにホ イール・アーチを広げました。そして１９７５年英国選手権の内、ターマック・ステージで行われたマンクス・ラリー に参戦し、ロジャー・クラークのドライブにより優勝を飾りました。 ターマック仕様のマシーン開発と同様にグラベル仕様のマシーン開発も煮詰められ、１９７５年ＲＡＣラリーにお いて早速優勝を飾るなど、ＲＳ１８００の開発は順調に進み、翌１９７６年は計画通りＷＲＣに本格参戦することと なりました。 初戦モンテカルロは、雪と氷に覆われたターマック・ステージのラリーであることから、前年に開発したターマッ ク仕様のマシーンにザクスピード製のレーシング用大型フェンダー・キットを装着し、ワイド・タイヤを履いて参戦し ました。 ラリーには２台のターマック・スペシャルが投入され、ロジャー・クラーク（Ｎｏ．１１）とティモ・マキネン（Ｎｏ．１４） がドライブしました。ラリーの結果は、当時絶頂期だったランチア・ストラトスが１～３位を独占し、フォード勢はＴ・ マキネンがエンジン・トラブルによりリタイアしたものの、Ｒ・クラークは健闘して５位入賞を果たしました。 なお、ターマック・スペシャル・ボディを纏ったエスコートはモンテカルロの後、スペインで行われたヨーロッパ・ ラリー選手権の１戦ファイアーストーン・ラリーに出場しましたが、ヘッド・ガスケットを抜いてリタイアに終わって います。その後は、英国ラリー選手権に投入され、ゴールウェイ（Ｒ・クラーク）とアイルランド（Ｂ・コールマン）で 勝利を挙げました。 キットはトロン製レジン・キットを組んだものです。ＷＲＣには１戦のみ出場したレアな仕様のマシーンですが、 1／４３ではしっかり製品化されています。キットの内容はモールドのちょと甘いボディにシートやダッシュ・ボード が一体化されたシャーシ、そしてワイパー等少量のエッチング・パーツによって構成されたトロン定番のものです。 製作にあたってはキャッチ・ピンをアレナのジャンク・パーツに交換したり、テール・ランプを透明レジンに置き換 えたり、ロール・ケージやシートベルトを追加するなどの定番加工を施しています。しかしながら、全般的にパー ツの合いが甘く、ウインドウの取り付けに苦労したり、デカールが硬くて馴染まずにラインの一部が欠けるなど、 トホホな出来になってしまいました。 １９７０年代を代表するラリーカーであるエスコートＲＳ１８００ですが、地味な外観からか活躍の割りに人気が 無く、キットが少ないのはちょっと寂しいです。そんな中でもこのターマック・スペシャルは、インパクトがあって かなり魅力的なマシーンだと思うんですが、いかがでしょうか。 |
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