１９７３　ＢＡＮＤＡＭＡ　ＲＡＬＬＹ　Ｎｏ．５
RENAULT　17　TS　Gr．２
1974　BANDAMA　RALLY　No．5
driver／co-driver：J.F.Piot／J.R.Jaubert
team：        　　　　sponsor：
result：RETIRED
base kit：MINI　RACING　245
decal：
scale：1／43　material：REZIN
　１９７３年にコート・ジボワールで開催されたバンダマ・ラリーに出場したルノー１７ＴＳです。コート・ジボワールは、元
来フランスの統治国であったことから、フランス車の出場台数が多く、プジョー、シトロエン、ルノーそしてアルピーヌの
各社から多数のマシーンがエントリーしました。中でもプジョーは、ドライバーにトニー・フォールやハンヌ・ミッコラ等を
起用し、ワークス体制で参戦し、シトロエンも通常モデルのＤＳ２３やＧＳのほかＳＭプロトタイプを２台投入し、上位入
賞を目指しました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　フランス車以外では、当時耐久ラリーに積極的に参戦していた日産が２４０Ｚや１８００ＳＳＳ（６１０ブルーバードＵ）
をシェカ・メッタやエドガー・ハーマン、ジェラール・ラルース等に託してワークス参戦しており、ラリーは正にフランス車
VS日産車の戦いとなりました。　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　ラリーの結果は、厳しいコース・コンディションにより出場５９台中完走は僅か８台で、Ｅ・ハーマンとＧ・ラルースのド
ライブした日産１８００ＳＳＳ（６１０ブルーバードＵ）が１、２位でフィニッシュし、３位にはシトロエンＤＳ２３が入賞しまし
た。また、シトロエンはＳＭプロトタイプが５、６位で２台共完走を果たしています。一方、ワークス参戦したプジョー勢
ですが、女性ドライバーであるマリアンヌ・ホフナーの７位が最上位という結果に終わり、ワークス同士の戦いは日産
勢の圧勝となりました。なお、このルノー１７ＴＳは、完走出来ずに終わっています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　モデルはミニ・レーシングのレジン・キットを組んだものです。自国メーカーらしく実車の特徴を良く捉えたモデルで、
製作にあたっては細部のディテール・アップを中心に加工を施しました。具体的にはリア・ライトを透明レジン化し、キ
ャッチ・ピンやアンダーガード等をエッチング・パーツで再現、マフラーを自作し、内装ではロール・ケージやシート・ベ
ルトを追加しています。また、デカールは経年による劣化で水に漬けるとバラバラになってしまったので、リキッド・フィ
ルムで再生したり、一部はジャンク・デカールを流用して何とか仕上げました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　このような穏やかなサルーンが、耐久ラリーに出場していた１９７０年代は、本当に古き良き時代ですね。
Ｒ１７　ＧＯＲＤＩＮＩ　ＴＯＰ ／ ＧＡＬＬＥＲＹ　ＴＯＰ