1974 GIRO D’ITALIA No.526
LANCIA STRATOS TURBO Gr.5
1974 GIRO D'ITALIA No.526
driver/co-driver:J.C.Andluet/Biche
team:LANCIA MARLBORO    sponsor:MARLBORO
result:WINNER
base kit:ARENA ARE170
decal
scale:1/43 material:REZIN
 1974年10月に開催されたジーロ・ディイタリアで優勝したストラトス・ターボです。ジーロ・ディイタリアは、サーキッ
ト・レースとヒル・クライム等のSSによるラリーを組合せてイタリア全土を巡るイベントで、前年に初めて開催されまし
た。このイベントにはFIAのグループ1〜5仕様のマシーンが出場可能で、ノン・タイトル戦ながら非常に人気を博した
ことから、イタリア国内の各メーカーは優勝を目指してスペシャル・モデルを投入しました。                
 この年、フィアットはアバルトの手によりプロトタイプSE030を製作し、必勝体制で臨みました。一方、ランチアはジ
ーロ・ディイタリア開催直前に懸案であったストラトスのグループ4仕様のホモロゲーションを取得しましたが、ワーク
ス・チームは前月に開催されたツールド・フランスに出場したプロトタイプ(グループ5仕様)で参戦しました。     
 ワークス・マシーンはツールド・フランスと同様に、ホイール・ベースを延長のうえレース用に開発されたターボ・エン
ジン(18バルブ)を搭載したターボLW車(No.526)とラリー用シャーシにNAエンジン(12バルブ)を搭載したマシ
ーン(No.528)の2台が用意されました。                                           
 ドライバーもツールド・フランスと同様にランチアのエースであるサンドロ・ムナーリと、ストラトスのターマック仕様熟
成を担ったフランス人のジャン・クロード・アンドリューが起用されましたが、ジーロ・ディイタリアではドライブするマシ
ーンが交換され、ツールド・フランスで3位に入賞したNA車はS・ムナーリに、リタイアに終わったターボLW車は
J・C・アンドリューに託されました。ちなみにマシーンを交換したのは、自国開催のイベントに向けて実績のあるマシ
ーンをエース・ドライバーに割り当てたということが理由のようです。                             
 しかしながら、イベントの結果はS・ムナーリがリタイアに終わり、J・C・アンドリューのターボLW車がSE030等の
ライバルを押さえて見事優勝を飾りました。                                           
 モデルはアレナのレジン・キットを組んだものです。フロント・ノーズやリア・ウイング等のプロトタイプの特徴を強調し
たボディ・フォルムはとてもカッコ良く魅力的です。製作にあたっては、ホイール&タイヤをレーシング43のパーツに交
換した程度で、キットを素組みしています。ただし、キットのインストはフロント廻りのディテールやリア・フェンダーの塗
り分け等が不明であったので、実車資料を参考に仕上げました。                              
 こんなストラトスが公道を走ったジーロ・ディイタリア、本当に魅力的なイベントですね。
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