１９７３　ＲＡＣ　ＲＡＬＬＹ　Ｎｏ．１３
FORD ESCORT MkⅠ　RS1600　Gr．２
1973　RAC RALLY No．13
driver／co-driver：T.Makinen／H.Liddon
team：FORD MOTORSPORT        sponsor：Milk Marketing Board
result：WINNER
base kit：BELKITS 006
decal：
scale：1／24　material：PLASTIC
　１９７３年のＲＡＣラリーにおいて優勝を飾ったフォード・エスコートＭＫⅠＲＳ１６００です。ドライバーは、ロジャー
クラークと共にフォードのワークス・ドライバーを務めていたティモ・マキネンです。
　Ｔ・マキネンは、１９５９年に出身地のフィンランドでラリーを始め、トライアンフやモーリス、オースチンなどの英
国車で国際ラリーに参戦して好成績を挙げました。中でも１９６５年には、モンテカルロ・ラリーにＢＭＣのワークス
ドライバーとしてミニ・クーパーで参戦して総合優勝を飾り、ＲＡＣラリーにおいても１９６４年、１９６５年の２年連続
で’ビッグ・ヒーレー’を駆って２位に入賞するなど、元祖’フライング・フィン’として活躍しました。
　その後、１９６９年にはランチア・チームに移籍し、翌１９７０年からはフォードのワークス・ドライバーとしてエスコ
ートＭＫⅠを駆り、フィンランド国内選手権とインターナショナル・ラリーに出場し、フィンランドでは１９７０年および
１９７３年にクラス優勝を飾りました。
　一方、インターナショナル・ラリーではなかなか結果が出ませんでしたが、ＷＲＣが制定された１９７３年１０００
湖ラリーとＲＡＣラリーにおいて、並み居る強豪を退けて優勝を果たしました。翌１９７４年はＷＲＣ１０００湖ラリー
で２位、ＲＡＣラリーで連覇を達成し、１９７５年もＷＲＣ１０００湖で３位、ＲＡＣラリーでは見事３連覇を果たしま
した。フォードのワークス・チームには１９７６年まで在籍し、１９７７年はフィアットのディーラー・チーム、１９７８年
からはプジョーのワークス・チームに在籍し、引き続きフィンランド国内とＷＲＣで活躍を続けました。
　特にプジョー・チームでは１９７４年以降、サファリ・ラリーやバンダマ・ラリーなどの耐久ラリーにもプジョー５０４
で出場し、数々の上位入賞を果たしています。そして１９８０年までワークス・ドライバーを務め、引退後はヒストリ
ック・ラリーなどに出場して元気な姿を見せていましたが、残念ながら２０１７年５月に７９歳で亡くなりました。
　モデルはベルキット製１／２４スケールのプラモデルを組んだものです。キットのオリジナル仕様なので、基本
的に素組みですが、ウインカーとリア・ランプを透明レジンに置き換えています。
　この時代のラリーカーのインジェクション・キットは貴重であり、更にベルキットのモデルはとても作り易いので、
今後のラインナップには大いに期待しています。
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