１９７２　ＭＯＮＴＥＣＡＲＬＯ　ＲＡＬＬＹ　Ｎｏ．１４ LANCIA　FULVIA　COUPE RALLY 1.6　HF 1972　MONTECARLO　RALLY　No．14 driver／co-driver：S．Munari／M．Mannucci result：WINNER base kit：MODELER'S decal： scale：1／24　REZIN 　ＷＲＣ制定前の１９７２年、モンテカルロ・ラリーで優勝したランチア・フルビア・クーペＨＦです。ドライバーはランチア のエース、サンドロ・ムナーリでモンテ初制覇を成し遂げました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ＥＲＣ（ＷＲＣ制定前のヨーロッパ選手権）におけるメイクス・タイトルを目指し、フルビアの熟成を進めていたランチア ですが、なかなかタイトルに手が届きませんでした。前年は１６０ｈｐにまでパワーアップしたマシーンで参戦しました が、トラブルが続き国際イベントで１勝も出来ず、メイクス・ランキング４位という不本意な成績に終わりました。　　　　 　迎えた１９７２年、ＥＲＣ初戦のモンテカルロ・ラリーは前年の覇者であるアルピーヌＡ１１０勢がリードしましたが、相 次ぐトラブルにより全滅したことから、フルビアに勝利が転がり込んできました。なお、この年ランチアはモンテカルロ を皮切りにモロッコ、サンレモでも勝利をあげ、念願のＥＲＣメイクス・タイトルを獲得しました。　　　　　　　　　　　　　　 　モデルはモデラーズの１／２４のレジン・キットを組んだものです。１９９０年（平成２年）頃に新製品として発売され た直後に購入し、すぐに作りました。当時はレジン・キット自体が珍しく、下地処理の方法もよく解らないままプラモデ ル感覚で作った記憶があります。ボディのクリア掛けも当然していなかったので、後年汚れやデカールの痛みが目立 ってきたため、数年前に手直しのうえクリアを掛けたのですが、その際にウインドウ・パーツを破損してしまい、お蔵入 りになっていました。その後、なんとか復活できないか悩んでいたのですが、運良く同じキットをオークションで格安で 手に入れることが出来たので、ホビーフォーラム２０１０にあわせて仕上げました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　このキット、２０年前のガレージ・キットにしては部品の精度が良く、とても組み易いキットだと思います。当時の外国 製ガレージ・キットは、フィアット１２４アバルトのような難物が多く、プラモデルからでは敷居が高かったのですが、 このキットは抵抗なく作れる代物でした。モデラーズは、１９９４年頃から相次いでグループＢラリーカーのレジン・キッ トをリリースしていましたが、どれも作り易い’きちんとした’キットでメーカーの良心が伺えました。そんなモデラーズも 消滅してしまったことが本当に惜しまれます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　今回レストアにあたって手を入れたのは、M&Aミニチュアのキャッチ・ピンを追加したのみです。あとは製作当時にシ ート・ベルトを追加したり、フォグ・ランプをくり抜いてレンズを入れたくらいで、キットをストレートに組んでいます。　　　 　今のレベルで見ると筋彫りが浅い（たぶんキットのままだと思います。）など気になる点はありますが、１／２４では 珍しいランチア・フルビアなので大切にしていきたいと思います。ところでオークションで手に入れたもう１台、バキュー ム・フォームでウインドウ・パーツさえ作れば製作可能なのですが、別の仕様となると問題はデカールですね。１／２４ フルビア用のデカール、どこかから出ないかな・・・ ＦＵＬＶＩＡ　ＴＯＰ ／ ＧＡＬＬＥＲＹ ＴＯＰ ／ ＭＯＮＴＥＣＡＲＬＯ　ＲＡＬＬＹ