１９７４年のツールド・コルスに出場したアルフェッタです。ドライバーは後にポルシェやＢＭＷで活躍したベルナー
ル・ベギン。この年のツールド・コルスではギ・フレクラン（後のシトロエン・スポール監督）もアルフェッタをドライブし
ました。アウトデルタで製作されたグループ２仕様のアルフェッタは、デロルトのツイン・キャブ装着によりノーマルの
１２２ｈｐから１８０ｈｐにパワーアップが施され、ボディも市販車と比べるとフェンダーが大きく張り出した魅力的なフォ
ルムになっていました。なお、ラリーの結果はディファレンシャル・トラブルによりリタイアに終わっています。　　　　　
　モデルはトロンのレジン・キットを組んだものです。フロント廻りなどにエッチング・パーツを効果的に用いており、プ
ロバンス・ムラージュやガマのキットと比べると精密感があります。製作にあたっては、フォグランプやマッド・フラップ
の支持材、シートベルトを追加した程度で、あとはいつもの通りストレートに組んでいます。　　　　　　　　　　　　　　　
　何の変哲もないサルーンにトランスアクスルやインボード・ディスクを奢ったイタリアン魂満載のアルフェッタ、大好
きな１台です。