ポルシェ９２４はポルシェとして初めてのＦＲ車として１９７５
年１１月にデビューしました。ＲＲの９１１以外のポルシェとし
てはミッドシップの９１４がありましたが、２シーターであるこ
とが災いし販売が伸びなかったことから、後継車である９２４
はオーソドックスなＦＲレイアウトの２＋２クーペとして開発さ
れました。
９２４はコストを抑えるため、協力関係にあるＶＷアウディの
パーツを多数流用し、エンジンもアウディ１００用のブロックを
ベースとしてヘッドをＳＯＨＣ化した１９８３ｃｃ／１２５ｐｓを搭載
生産自体もアウディの工場で行われました。
その後、１９７８年１１月にはＫＫＫ製ターボを装着しヘッドを
軽合金製として１７０ｐｓにパワーアップした９２４ターボがデ
ビューしました。１９８１年には、この９２４ターボをベースにグ
ループ４仕様のカレラＧＴや、ホモロゲーション・モデルである
カレラＧＴＳ／ＧＴＲが限定生産され、サーキットやラリーで活
躍しました。
ラリーフィールドにおいては、１９７９年モンテカルロ・ラリー
に９２４Ｓが出場しました。この頃のポルシェは、９３５／９３６
によりツーリング・カーレースを席巻しており、ラリーには関心
がなかったことから、この９２４Ｓはプライベーターによる参戦
でした。本来はデビュー直後の９２４ターボで出場予定だっ
たのですが、ホモロゲーション取得が間に合わず、やむなく
ノン・ターボでの出場となりましたが、ラリーの結果は予想外
に健闘し、総合２０位で完走を果たしました。
同年のサファリには待望のホモロゲーションを取得した９２
４ターボが参戦しましたが、残念ながらリタイアに終わってい
ます。また、限定モデルのカレラＧＴＳについても、ポルシェ・
ワークスのバック・アップにより１９８１年ドイツ国内において
熟成が進められました。ドライバーにはワルター・ロールを起
用し、ＥＲＣヘッセン・ラリーで優勝を飾るなど好成績を挙げ
ましたが、結局ラリーへの本格参戦には至らず、このプロジ
ェクトは立ち消えとなってしまいました。なお、９２４カレラＧＴ
Ｓは、アルメラス・チームなどの有力プライベーターにも供給
され、ＷＲＣモンテカルロやツールド・コルスでその活躍を見
ることが出来ました。 |
ＧＡＬＬＥＲＹ
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1979
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924S Gr.4
MONTECARLO RALLY No.40 |
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1979
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924 TURBO Gr.4
SAFARI RALLY No.20 |
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1981
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924 CARRERA GTS Gr.4
HUNSRUCK RALLY No.1 |
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1982
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924 CARRERA GTS Gr.4
MONOPOLE RALLY No.4 |
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