１９７４　ＳＡＦＡＲＩ　ＲＡＬＬＹ　Ｎｏ．１７
RENAULT　17　GORDINI　Gr．４
1974　SAFARI　RALLY　No．17
driver／co-driver：J.P.Nicolas／C.Delferrier
team：        　　　　sponsor：
result：RETIRED
base kit：MINI　RACING　605
decal：
scale：1／43　material：REZIN
　１９７４年のＷＲＣサファリ・ラリーに出場したルノー１７ゴルディーニです。前年のＷＲＣを制覇したアルピーヌ＆ルノ
ー・チームですが、オイル・ショックの影響により１９７４年のモンテカルロ・ラリーがキャンセルされたため、急遽サファ
リの初参戦を決めました。体制は２台のＡ１１０をＢ・ダルニッシュとＪ・Ｌ・テリエに、２台の新鋭ルノー１７ゴルディーニ
をＪ・Ｐ・ニコラとＪ・Ｆ・ピオに託し、ルノーの耐久性をアピールすべく初のサファリに臨みました。　　　　　　　　　　　　　
　この年のサファリは、稀に見る豪雨によりコースコンディションが最悪の状態となり、第１ステージで出場車の２／３
がリタイアするという波乱の展開となり、残念ながらアルピーヌ勢は全車がこの状況を克服できず、エンジンやサスペ
ンションを壊して早々にリタイアしてしまいました。なお、ラリーの結果はＪ・シンのコルト・ランサーがＢ・ワルデガル
ドのワークス・ポルシェを押さえ、優勝を飾っています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　モデルはミニ・レーシングのレジン・キットを組んだものです。ラリー・フィールドにおけるＲ１７ゴルディーニは、Ａ１１０
と５アルピーヌの間の僅かな期間しか活躍しておらず、１９７４年アメリカで行われたＷＲＣプレス・オン・レガードレス
での１勝以外目立った戦績を挙げていませんが、本国フランスのメーカーらしくミニ・レーシングでは各種仕様のＲ１７
ゴルディーニが製品化されています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　キットの内容はミニ・レーシングのスタンダードで、レジンのボディ＆シャーシにホワイト・メタルのシート、ホイール等
必要最小限のパーツ構成となっており、ボディ・フォルムは実車のイメージを良く捉えていて素性は悪くないキットだと
思います。Ｒ１７のサファリ仕様について、数少ない実車写真を確認したところ、アニマル・バーすら装着しておらず、
他のサファリ出場車と比べて非常にあっさりした仕様だったようですが、さすがにキットのパーツだけではディテール
が不足していたので、ジャンク・パーツを流用してウイング・ランプやウインドウ・フック、スペア・タイヤ等を追加しまし
た。また、定番加工としてリア・ランプの透明レジン置き換えやライト・パーツの交換、ロール・ゲージの自作等も施し
ました。Ｒ１７はＦＦ車ゆえ、ボンネット脇の前輪上部にバーがあるのが特徴ですが、このパーツにはアレナのカデット
の余剰パーツを流用しています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　名車であるＡ１１０やルノー５の影に隠れ、非常に地味で人気の無いルノー１７ですが、完成してみるとこの平凡さ
がかえって新鮮で、お気に入りの１台です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
Ｒ１７　ＧＯＲＤＩＮＩ　ＴＯＰ ／ ＧＡＬＬＥＲＹ　ＴＯＰ
／ ＳＡＦＡＲＩ　ＲＡＬＬＹ