１９７４　ＴＯＵＲ　ＤＥ　ＣＯＲＳＥ　Ｎｏ．７ ALPINE RENAULT A310　Gr．４ 1974　TOUR DE CORSE No.7 driver／co-driver：J.L.Therier／M.Vial team：RENAULT ALPINE  　　　　sponsor： result：RETIRED base kit：ROBUSTELLI　28 decal： scale：1／43　material：REZIN 　１９７４年のＷＲＣツールド・コルスに出場し、３位入賞を果たしたアルピーヌＡ３１０です。前年から制定された世界 ラリー選手権の初代タイトルを獲得したアルピーヌ・チームですが、経営不振によりルノーの完全子会社化となった ことから、ワークス・チームもルノー・アルピーヌ合同チームに変更されました。また、世界的なオイル・ショックの影 響によりモータースポーツ活動全般が見直されることとなり、ワークス活動も大幅に縮小されました。　　　　　　　　 　アルピーヌのラリー参戦は、１９６８年以来Ａ１１０で行われていましたが、その後継車であるＡ３１０もラリーに投入 することとなり、ワークス・カーが製作されました。ワークス仕様にはＡ１１０と同様にルノー１７ゴルディーニ用１７９８ ｃｃエンジン（１７５ｈｐ）が搭載され、ボディについてはオーバーフェンダー装着によりトレッドを拡大しました。ただし、 車重はＡ１１０に比べて１００ｋｇ以上重いため、戦闘力の低下が予測されたことから、この年のツールド・コルスには Ｊ・Ｌ・テリエのドライブによる１台のみが投入されました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ラリーはこの年の１０月にデビューしたばかりのランチア・ストラトスが勝利を飾り、ルノー・アルピーヌ勢はＪ・Ｐ・ニ コラのＡ１１０が２位、新鋭Ａ３１０が３位に入賞しました。１０位以内ではＡ１１０が４・５・９位で、そしてルノー１７ゴ ルディーニが８位で完走し、自国開催のラリーにおける面目を保ちました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　モデルはロブステリのレジン・キットを組んだものです。ボディ形状は既に作っている１９７６年のマシーンと比べ るとフロント・オーバーフェンダーが小さく、リアは冷却口のないオーバーフェンダー・タイプで、より市販車に近くすっ きりしています。また、フロントに追加されたドライビング・ランプは、内蔵された６連ライトを生かした配置となってお り、１９７６年型とは印象が違います。キット自体のボディ・フォルムは非常に良く、古いキットの割りにエッチング・パ ーツによるディテールが充実していることから、ランプの一部を透明レジンに置き換えたり、ドア・ノブやマフラー・エ ンドを交換するなどほんの少し手を加えました。ただ、苦労したのは外貼り式のウインドウです。ボディ側には溝が ありましたが、枠とあまり合っておらず、特にフロント・ウインドウとフロント・ライト・カバーはエッチングの枠が小さくて 隙間が開いてしまいました。じっくり仮組みをすべきだったと後悔しています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　出来がイマイチのところもありますが、完成してみるとフレンチ・ブルーのエキゾチックなＡ３１０、お気に入りの１台 です。 ＡＬＰＩＮＥ　ＲＥＮＡＵＬＴ　Ａ３１０　ＴＯＰ ／ ＧＡＬＬＥＲＹ　ＴＯＰ ／ ＴＯＵＲ　ＤＥ　ＣＯＲＳＥ