アルピーヌＡ３１０は、名車Ａ１１０の後継車として１９７１年ジュネ
ーブ・ショーでデビューしました。ただしその性格はＡ１１０のような
モータースポーツを前提としたものではなく、グラントゥーリズモを
目指したものでした。
パワートレーンはＡ１１０と同様のＯＨＶ１６０５ｃｃエンジンをリアに
搭載しましたが、足回りを４輪独立懸架のダブル・ウィッシュボー
ンとし、ボディも前衛的なデザインを採用して大型化され、Ａ１１０と
比べると非常に豪華な仕様となりました。反面、エンジンが非力
であることは否めず、その後４気筒エンジンの排気量アップ（ルノ
ー１６ＴＳ用１６４７ｃｃ）やインジェクション化が図られましたが、１９
７７年にはルノー３０用としてプジョー・ルノー・ボルボの３社で共同
開発した２６６４ｃｃＶ６エンジンに変更され、Ａ３１０Ｖ６に進化しま
した。
アルピーヌは伝統に則り、このＡ３１０もラリーに投入しましたが、
Ａ１１０と同程度のエンジン・パワーでは当時ラリーを席巻していた
ランチア・ストラトスなどには到底対抗できず、ＷＲＣでは苦戦を強
いられていました。Ｖ６エンジンが搭載されてようやく戦闘力が上
がり、グループ４仕様のボディ・キットや２８９４ｃｃツイン・キャブ仕
様（１９３ｈｐ）のエンジンなども開発され、フランス国内ラリー選手
権を中心に活躍をしましたが、Ａ１１０のようにＷＲＣで勝利を挙げ
るには至りませんでした。
Ａ３１０Ｖ６はその後、１９８５年まで生産が続けられ、後継車であ
るアルピーヌＶ６ＧＴ／V６ターボに発展しました。 |
ＧＡＬＬＥＲＹ
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1974
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ALPINE A310 Gr.4
TOUR DE CORSE No.7 |
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1975
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ALPINE A310 Gr.4
TOUR DE CORSE No.2 |
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1976
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ALPINE A310 Gr.4
TOUR DE CORSE No.8 |
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