FRENCH BLUE MEETING 2011
2011/10/16 車山高原

晴天の下、会場を埋め尽くしたフランス車群
 2011年10月15〜16日に車山高原で行われた日本最大のフランス車イベント”フレンチ・ブルー・ミーティング”に
今年は参加してきました。初開催から25年目を迎えるこのイベント、”C4 by Loeb”のオーナーとなった2008年
以来3年ぶりの参加となりましたしました。                                           
 今回も日曜日のみの参加で、小雨の中、外環〜関越道〜上信越道を飛ばして車山に向かいましたが、雨も明け
方には止み、日中はとても天気の良いイベント日和となりました。

シトロエン C4&DS3のワークス・レプリカ

2007年ワークス仕様!

2010年ワークス仕様!

後姿も決まっています

2段ウイングが堪りません
 今回のイベントの目玉は、シトロエンC4&DS3のレプリカ展示でした。2007年のワークス仕様は、C4繋がりでお
世話になっているこの方の’C4 by Loeb’ベースのもので、2010年のRED BULL仕様は以前ブラックのC4ク
ーペをカッコよくレプリカされていた方が、今回は全塗装(!)を施して製作されたものです。               
 どちらのマシーンも海外から取り寄せたリア・ウイングやワンオフで製作されたフロント・バンパーを装着し、細部ま
で拘った素晴らしい仕上がりでした。                                               
 あわせてDS3を今年のワークス風にレプリカしたマシーンも展示され、新旧ワークス仕様が並ぶレプリカならでは
の光景が展開し、注目の的となっていました。                                         
 三菱やスバルのWRC撤退ですっかり下火になってしまったWRCレプリカですが、シトロエンやフォード、そしてミニ
などのヨーロッパ勢でまた盛り上がると楽しいですね。もっとも自分の車でレプリカする勇気はありませんが・・・

ルネ・ボネ・ジェット!!!

ドーフィン!!!

セクシーなお尻!!!
 今回のイベントには前日に富士スピードウェイで行われた’ルノースポール・ジャンボリー’に参加したルノー勢が多
数来場していました。中でも目を引いたのは、ルネ・ボネ・ジェットとルノー・ドーフィンです。               
 ルネ・ボネ・ジェットは市販車初のミッド・シップ・モデルとして1962年にデビューし、ルネ・ボネがマートラに買収さ
れた後はマートラ・ジェットとして1967年まで製造されました。その後はマートラM530→バゲーラ→ムレーナと発
展していったスポーツ・モデルの元祖です。50年前の車とは思えない斬新なスタイルとコンディションに、本当に痺れ
ました。                                                                
 一方、ルノー・ドーフィンは1956年にデビューしたルノーのベーシック・モデルですが、モータースポーツ活動にも熱
心で、ル・マン24時間レースなどにも出場しました。画像のマシーンもホモロゲーション・モデルとして1962年に製
造された’1093’の内の1台で、低められた車高や張り出したフェンダーなどの効果的なモディファイにより、迫力満
点で魅力的なマシーンでした。                                                  
 その他、ヒストリック系では定番のR8ゴルディーニやアルピーヌA110、珍しいところではルノー4CVの姿も見るこ
とができました。

フレンチ・ブルーの宝物達
 会場では、ジムカーナが開催されていたり、各種ショップが出店していたり、ステージでトーク・ショーが行われてい
たりと非常に盛り上がっていましたが、その中で一番楽しかったことは、珍車を探しながら数百台(数千台?)のフラ
ンス車で埋め尽くされた駐車場をうろつくことでした。                                      
 前回(2008年)は’シトロエンBX4TC’という超大物を見つけましたが、今回も大好きな珍車’マートラ・ムレーナ’
やグループ4のボディ・キットを装着したアルピーヌA310 V6などを見つけました。上に掲載したルネ・ボネ・ジェット
の末裔であるムレーナ、妙に平べったい’エセ・スーパーカー’的な雰囲気がとても好きで、見つけると思わず足を止
めてしまうのですが、今回のものは前回参加車とは別の個体のようです。日本に何台もあるとは驚きですが・・・   
 アルピーヌA310も大好きな車なのですが、本当に見なくなりましたね。特に初期型の4気筒モデルは、こういった
イベントでもほとんど見たことがありません。意外なことに国際ラリーにも出場していたムレーナA310、出来るこ
となら所有してみたい1台です。   

大好きな珍車’マートラ・ムレーナ’

オーバーフェンダーで武装したA310 V6
 今年のFBMは、ルノー4誕生50周年を記念し、専用駐車スペースを設けるなどイベントが企画され、多数の’キャ
トル’が参加していましたが、フランス車らしい実用主義な’地味車’もあちこちで見つけました。            
 まずはシトロエン・ビザです。シトロエンの小型大衆車として1978年にデビューしたビザは、その後’GT’や’クロ
ノ’、果てはグループBの4WD’ミル・ピステ’などの高性能モデルが追加されて人気を博しましたが、元来は地味な
実用車です。日本には’GT’が数台正規輸入されたそうですが、このモデルは’ブタ鼻’と呼ばれた初期型の低グレ
ード車で、日本では非常に珍しい車です。                                            
 そして赤い何の変哲もない車は、ルノー14です。VWゴルフを代表とする小型ファミリーカークラスに、ルノーの切り
札として1976年にデビューした14ですが、品質等の評判が芳しくなく、不人気車種として短命に終わった実用車で
す。日本への正規輸入は当然なく、今回実車を初めて見ましたが、これぞ’地味車’といったモデルでした。

地味車その1’シトロエン・ビザ’

地味車その2’ルノー14’
 今回はイベント参加前に数名のC4オーナーの方と情報交換を行い、会場でお会いすることが出来ました。また、前
回は私しか見当たらなかった’C4 by Loeb’も、今回は私を含めて5台が参加していました。とは言え、32台中5
台ですから、参加率は16%とまだまだ低いですね・・・                                    
 今回のFBM、同じ車のオーナーと知り合ったり、憧れの車のオーナーから話を聞いたりするなど本当に楽しい時間
を過ごしました。また、素晴らしい秋晴れの下、気持ちの良いロング・ドライブが楽しめました。             
 FBM、来年も是非参加したいと思っております。

白樺湖を見下ろす展望台にて
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