1977 MONTECARLO RALLY No.1
LANCIA STRATOS Gr.4
1977 MONTE CARLO RALLY No.1
driver/co-driver:S.Munari/S.Maiga
team:LANCIA ALITALIA  sponsor:ALITALIA
result:WINNER
base kit:RACING43 RK01
decal:
scale:1/43 material:METAL
 1977年WRCの開幕戦、モンテカルロ・ラリーにおいてサンドロ・ムナーリが3連覇を果たした最も有名なアリタリ
ア・カラーのストラトスです。ランチア・チームは、この年のモンテカルロに282psを発揮する3台のワークス・マシーン
を出場させ、S・ムナーリ、R・ピントそしてB・ダルニッシュに託しました。このうち、S・ムナーリには1975・1976年
に次ぐ3連覇を目指してラリーに臨みました。                                          
 ラリーにはランチアのほか、前年1430で好成績を挙げ、この年は124エスペシャルをデビューさせたセアト、カデ
ットのグループ4仕様をW・ロールに託したオペル、そして131アバルトでWRCタイトル獲得を目指すフィアットなど
がワークス・チームとして出場しました。中でもフィアットはオリオ・フィアット・カラーの3台のワークス・マシーンを
M・アレン、M・ベリーニそしてF・バッチェリに託したほか、フランス・フィアットのセミ・ワークス・マシーンをモンテカル
ロで実績のあるJ・C・アンドリューがドライブし、ランチア勢との一騎打ちに備えました。                 
 この年のモンテカルロは、ロード・コンディションが悪くてタイヤ選択が難しいラリーで、ワークス勢のうちフィアットの
ベリーニとランチアのダルニッシュが序盤にリタイアに見舞われました。ラリーはランチアのムナーリが期待に応えて
リードし、これをフィアットのアレンとアンドリューが追う展開となりましたが、最終ステージでアレンが電装系のトラブ
ルで、バッチェリもドライブ・シャフトを折って相次いでリタイアし、フィアット勢はセミ・ワークスのアンドリューを残すの
みとなってしましました。一方、ランチア勢もピントがエンジン・トラブルでリタイアし、ラリー終盤にはムナーリもタイヤ
選択を誤ったり、オルターネーターが故障して補助灯がつかなくなるトラブルに見舞われましたが、アンドリューを押
さえてリードを守りきり、モンテカルロ3連覇、そして自身4勝目を成し遂げました。                    
 モデルはレーシング43のメタル・キットを組んだものです。ストラトスの基本中の基本であるアリタリア・カラーのモ
ンテカルロ優勝車ですが、超人気仕様ゆえ1/43であえて作る気になれませんでした。また、複雑なカラーリングの
デカールをうまく貼る自信が無く躊躇していましたが、デカールの経年劣化が心配になってきたのと昨年、サンドロ・
ムナーリに会ってストラトスの原点に戻りたくなり製作しました。                               
 製作にあたっては、リア・ハッチやジャッキ・ポイントにアレナのエッチング・パーツを流用しています。レーシング43
のキット(旧バージョン)はリア・ハッチがホワイト・メタル製でルーバーが抜けていないため実感に欠けているのです
が、アレナのエッチングに置き換えることにより、その欠点をカバーすることが出来ました。その他、シート・ベルトの
追加やマフラー先端のメッキ・パイプ置き換え等を施しています。
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