１９７５　ＴＯＵＲ　ＤＥ　ＦＲＡＮＣＥ　Ｎｏ．１７５ SCORA RENAULT Gr.5 1975　TOUR DE FRANCE No.175 driver／co-driver：'Tchine'／J.C.Salles team：        　　　　sponsor：Radio Monte Carlo result：９ｔｈ base kit：MINI RACING 654 decal： scale：1／43　material：REZIN 　１９７５年のツールド・フランスに出場し、９位で完走したスコラ・ルノーです。スコラ・ルノーは、独自のプラットホーム 型フレームに軽量ボディを載せ、アルピーヌＡ１１０のグループ４仕様エンジン（１７９８ｃｃ／１７５ｈｐ）をミッド・シップ に搭載したスペシャル・モデルで、車重も６００ｋｇ程度と軽く、とても戦闘力の高いマシーンだったようです。１９７０年 代、フランス国内においてプロトタイプの参戦が可能なレースやラリーなどのイベントで活躍しました。　　　　　　　　　 　この年のツールド・フランスはフランス全土を巡るイベントとして開催され、ルートには７ヶ所のサーキット・レースや　 １１２８ｋｍのスペシャル・ステージが盛り込まれ、その総距離４２２４ｋｍにも及ぶ延９日間の長い競技となりました。 　イベントにはグループ１から４までのＦＩＡ公認モデルとプロトタイプを合わせて１３７台が出場しました。前年はリジェ ＪＳ２やランチア・ストラトス・ターボなどのレーシング・プロトタイプがワークス体制で出場し上位を独占しましたが、こ の年はランチア以外はプライベーターが主体となり、ポルシェやアルピーヌ、オペルなどが多数出場しました。イベン トの結果は、ベルナール・ダルニッシュのランチア・ストラトスが優勝しています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　なお、スコラ・ルノーをドライブした’Ｔｃｈｉｎｅ’は、前年のツールド・フランスにも同マシーンで出場しており、その後は オペル・アスコナで国際ラリーに出場しています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　モデルはミニ・レーシングのレジン・キットを組んだものです。このような珍車がキット化されているとは、さすが本国 フランスのメーカーですね。このツールド・フランス出場車のほかにローカル・ラリー仕様なども製品化されています。 　製作にあたっては、ボディと一体成型のウインカーやリア・ランプ、フュエール・キャップ、ヒンジなどを別パーツに置 き換えたり、一部の吸気口を開口してメッシュを貼ったり、車内にロール・ケージやシート・ベルトを追加するなど、細 部のディテール・アップを施しています。また、キットのままだと非常に低い車高は、ラリー区間を想定して少し高目に 調整しました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　独特なスタイルのクーペ・ボディは、同時代のイタリアン・エキゾチック・モデルのデザインと比べるとかなり野暮った く、カッコ良いのか悪いのか微妙ですが、個人的にはとても好きなマシーンです。 ＪＩＤＥ／ＳＣＯＲＡ　ＲＥＮＡＵＬＴ　ＴＯＰ ／ ＧＡＬＬＥＲＹ　ＴＯＰ