ＳＰＩＲＩＴＳ　ＯＦ　ＴＨＥ　ＲＡＬＬＹ　２００４ ２００４／７／２５　ｉｎ　ＹＯＫＯＨＡＭＡ 　横浜の赤レンガ倉庫で開催された’ＳＰＩＲＩＴＳ　ＯＦ　ＴＨＥ　ＲＡＬＬＹ　２００４’に７月２５日（日）行ってきました。　　 このイベントは、プライベーターでのサファリ・ラリー等ＷＲＣ参戦で有名なオートスポーツ・イワセの主催で行われまし た。今回が４回目ということで、初回は清里、２回目は代々木、そして昨年・今年が横浜赤レンガ倉庫で開催されて おり、私も２回目の代々木は行ったのですが、正直あまり盛り上がっていない印象だったので昨年はパスしてしま いました。ところが貴重な実車資料を見逃して大失敗し、とても後悔したため、今年は行こうと決めていました。　　　 　また、私が勘違いしていたのですが、以前行われていたワールド・ラリーカーズ・フェアーとは主催が違い、入場無 料で貴重なラリーカーやラリー・ドライバーと触れ合える’志の高い’素晴らしいイベントです。　　　　　　　　　　　　　　 　特に今年は９月に初開催となるＷＲＣ　’ＲＡＬＬＹ　ＪＡＰＡＮ’直前のイベントということで、その関連情報も多々あり おおいに盛り上がっているのであろうと思って行ってみたのですが・・・まず、愕然としたのがラリー・ジャパンのブース のショボイことでした。バッチやステッカー等のグッズを販売していた程度でスタッフも少なく、ラリーの紹介ボードが 展示されているだけで、正直呆気にとられてしまいました。確かに観戦チケットは既にほとんど完売し、初開催という ことで色々混乱している現状はわかりますが、一般の方にＷＲＣを認知してもらうためにもこういうイベントを盛り上げ るべきだと思うのですが・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　そんな訳でラリー・ジャパンネタはありませんでしたが、展示されていた恒例の日産ワークスカーや個人所有のワー クスカー、レプリカ車のうち、気になったものを挙げてみました。 　１９７７年のサザンクロス・ラリーを制したトリコロール・カラーを纏ったダットサン・バイオレットＫＰ７１０です。　　　　　 ２４０／２６０Ｚの後継車としてダットサンは、軽量コンパクトなこの７１０をワークスカーに選びました。それまでのダット サンはサファリ・ラリーなどの耐久色の強いイベントに参戦し、数々の勝利を挙げていました。しかしながらＷＲＣのヨ ーロッパ・ラウンドにおいてはなかなか結果が出せなかったのですが、この７１０投入により１９７６年アクロポリス・ラ リーでの勝利をはじめとして、１０００湖やポルトガル等での上位入賞を果たしました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ああ、ミニ・レーシングのキットが欲しくなってきた・・・ 　グループＡ規定となって日産は、ワークスカーを２４０ＲＳからシルビア２００ＳＸに変更しました。展示車は１９８８年 サファリ・ラリーにおいてＭ・ビアシオンのデルタに次いで２位入賞を果たしたＭ・カークランドのマシーンです。　　　　 　ＰＡ１０＆Ｓ・メッタによりサファリ４連覇を達成し、黄金時代を築いた日産でしたが、１９８３年以降はＷＲＣで１勝も 挙げることができず、この１９８８年と翌８９年のサファリにおける２位が最高位となっています。いかにも市販車然とし た華奢なクーペ・スタイルがかえって新鮮なマシーンです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　なお、日産はこの他定番の５１０、２４０Ｚやダットサン１０００、そして現在全日本ラリーで活躍中のＺ３３が展示され ていました。ラリー活動を休止している日産が、一番イベントに華を添えているとは皮肉なものです・・・ 　個人所有のワークスカーの中で気になったのがこのポルシェ９１１ＳＣ　ＲＳです。オーナーはイベントの主催者とい うことなので、プロドライブが製作した本物のワークスマシーンと思われます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ファクトリーとしてのラリー活動はほとんど行なわなかったポルシェですが、グループＢ規定に基づき９１１ＳＣをベー スにこのマシーンを製作し、ラリー活動はプライベート・チームに託しました。ＷＲＣにおいてはＢ・ベギンのドライブに より１９８５年ツールド・コルスで３位に入賞しています。グループ４の９１１ＳＣと違い、鬼のようなリア・ウイングが 魅力的なマシーンです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　この他、展示車には昨年、同乗走行を体験させていただいたランチア・デルタＳ４のワークスカーや有名なピレリ・ カラーのストラトス、ランチア・ラリー０３７のワークス・レプリカ、スバルの歴代ラリーカー等がありました。 　レプリカ・マシーンのブースで特に目を引いたのが、カルバーソン・カラーのアルピーヌＡ３１０　Ｖ６です。ただでさえ レアなこのマシーンをここまでするとは・・・正に脱帽ものです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　リアにはウイングでなくスポイラーが装着されていましたが、オーバーフェンダーの形状等、グループ４仕様を忠実 に再現しており、フィニッシュの美しさも含め感動しました。そういえばフジミのプラモ、ストックがあったなあ。 　冒頭に記したとおり、ラリー・ジャパンのブースには呆れ ましたが、ＷＲＣに参戦している各メーカーのブースは結 構賑わっていました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　特にスバルとスズキは、本物のワークスカーを展示し、 アピールしていましたが、海外組はプジョーは２０６のドン ガラ、シトロエンは市販車のみ、フォードにいたっては出展 なしとちょっと寂しい内容でした。先日ラリー活動休止の 発表があった某メイクスも当然何もなしです。レプリカ・コ ーナーはランサーが一番多かったのがせめてもの救いで しょうか・・・ ＥＶＥＮＴ　ＴＯＰ