１９８０　ＭＯＮＴＥＣＡＲＬＯ　Ｎｏ．３６ VOLKSWAGEN GOLF GTI Gr．２ 1980　MONTECARLO　RALLY　No．36 driver／co-driver：B.Pon／J.Klein team：VOLKSWAGEN MOTORSPORT　　　　sponsor：MARLBORO result：RETIRED base kit：SCALA43 K28 decal： scale：1／43　material：REZIN 　１９８０年のＷＲＣモンテカルロに出場したゴルフＧＴＩのグループ２仕様です。デビュー時から軽量ボディとパワフル なエンジンを生かし、モータースポーツに積極的に用いられたゴルフＧＴＩですが、この年のモンテカルロにはワークス チームとして参戦しました。マシーンの仕様は、ノーマルの１１０ｐｓに対し１７５ｐｓにまでチューンされたエンジンが搭 載され、ボディについても大型のオーバーフェンダーが装着されてトレッドが大幅に広げられました。　　　　　　　　　　 　この年のモンテカルロには、ＶＷゴルフのほかフィアット・リトモやフォード・フィエスタ、ルノー５アルピーヌなどの いわゆる’ホット・ハッチ’が大挙して出場しました。中でもＶＷとフィアットは、ワークス・チームとして参戦し、そのステ アリングをトップ・ドライバーに託してクラス優勝を狙いました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ワークス・チームのゴルフは、Ｊ・Ｌ・テリエ（Ｎｏ．１４）とＰ・エクルンド（Ｎｏ．２６）の２台体制で、そのほかにオランダ 人クルーの乗ったマルボロ・カラーの１台（Ｎｏ．３６）が用意されました。テリエのマシーンは、インジェクション・トラブ ルによりリタイアしましたが、エクルンドのマシーンはグループ２ながらグループ４を凌ぐ走りを見せ、同クラスのＡ・ベ ッテガのリトモとのトップ争いを見事に制してクラス・トップ、総合５位入賞を果たしました。なお、Ｎｏ．３６号車のラリ ーの結果はリタイアに終わっています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　モデルはドイツのメーカーであるＳＣＡＬＡ４３のレジン・キットを組んだものです。ＳＣＡＬＡ４３は自国の車を中心にラ インナップしており、特に様々な仕様のコンペティション・マシーンが製品化されています。ラリー車についてもアウデ ィやＢＭＷ、ポルシェそしてＶＷなどのＷＲＣやＥＲＣ、ドイツ国内ラリー出場車が多数あり、私も多数キットをストックし ていますが、製作したのは今回が初めてでした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　キットの内容は、レジン製のボディ＆シャーシと多数のエッチング・パーツによるスタンダードな構成です。ボディ・フ ォルムは実車のイメージを非常に良く捉えており、好感が持てます。レジンの質も比較的柔らかくて加工しやすく、気 泡も少なくて作り易いキットでした。また、このメーカーは別売のエッチング・パーツを多数リリースしているだけにエッ チングの質、ボディとの合い共に良好で、繊細に仕上りました。製作にあたっては、ドア・ノブをジャンク・パーツに置き 換えたり、リア・ランプに透明レジンを盛った程度で、いつもは作り直すことの多いロールケージもキットのパーツをそ のまま使いました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ところで、ＳＣＡＬＡ４３からは上位入賞を果たした黄色と水色のワークス・カーがなぜか製品化されておらず、マルボ ロ・カラーのこのマシーンが製品化されています。個人的にはくすんだワークス・カラーよりもマルボロ・カラーの方が 好きなので構いませんが、ちょっと不思議なことですね。　　 ＧＯＬＦ　ＧＴＩ　ＴＯＰ ／ ＧＡＬＬＥＲＹ　ＴＯＰ ／ ＭＯＮＴＥＣＡＲＬＯ　ＲＡＬＬＹ